塔 (講談社文庫) pdfダウンロード

塔 (講談社文庫)

によって 福永 武彦


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塔 (講談社文庫)の詳細

本のタイトル : 塔 (講談社文庫)
作者 : 福永 武彦
発売日 : 1973/6/15
カテゴリ : 本
ファイル名 : 塔-講談社文庫.pdf
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以下は 塔 (講談社文庫) の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
7編が収められた福永武彦の初期短編集(初出版1948)。表題作は、この本の中でというだけでない異色作である。象徴的な小説と言ったらいいだろうか。「僕」が子どもの頃不思議な思いで眺め、そしてある日その中に入り込んだ塔は、各部屋で様々な人生を体験させてくれる。このような異世界を舞台にした小説は、簡単に脱出できないことが多いのだが、本作は異なる。「僕」は途中で外の世界との閾まで行きながら、自分の意志でまた塔を登り始めるのである。本書の他の作品と比べて文章は難解で、眩惑的な雰囲気が漂う。最も長い『めたもるふぉおず』は、最後に題名どおりの現象が起こり、幻想小説と化す作品。他には『河』の父子関係と河岸の風景、『水中花』の記憶の怖さに特に惹かれた。『雨』はストーリー的にはどうということもないのだが、雨の日の雰囲気と繊細な感情の描き方が魅力的だ。『遠方のパトス』『時計』にも似たような感想を持った。

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