理系のための英語論文執筆ガイド―ネイティブとの発想のズレはどこか? (ブルーバックス)
によって 原田 豊太郎
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理系のための英語論文執筆ガイド―ネイティブとの発想のズレはどこか? (ブルーバックス)本ダウンロードepub - 商品説明 英語を書くのは難しい。一般のビジネスにおいてもそうだが、特に表現の正確さが要求される科学技術の世界ではなおさらだ。本書は英語論文を書きはじめたばかりの技術者や理系学生が、誤りのない英語らしい文章を書くためのノウハウをまとめたものだ。おもに日本語と英語の表現の違いにスポットを当て、どの技術分野にも共通して適用できるライティング・テクニックを20のポイントに分類して紹介している。 日本の英語学習者に共通の弱点である「冠詞」、日本語にない「隠れた主語」、「単数か複数か」といったベーシックな課題から、「数学表現」や「科学論文を書くときの注意点」など技術系ならではのテーマにまで及ぶ。たとえば、「隠れた主語を探せ」で取り上げられるのは、「この理論では、物質の挙動を説明することができない」という例題。これを英訳する場合、大半の人は“One cannot explain…”と始めてしまうだろう。しかし、これでは英語らしい文とはいえない。発想を切り替えて「この理論」を主語とし、“This theory cannot explain the behavior of matter.”とすれば、ネイティブにも読みやすい英文になるとアドバイスする。 ほかにもこんな例がある。「専用の電話回線は、データを56kbpsで送ることができる」。「専用の」に当たる形容詞を辞書で探すと、exclusive、private、personalなどが候補としてあがってくるが、この場合にはどれもしっくりこない。ここは“dedicated telephone lines”と表現すべきなのだが、dedicatedをこのように使う例がどういうわけかほとんどの辞書に載っていないという。 本書は全編にわたって、「日本語の例題」、「誤訳の提示と解説」、「正しい英訳」という演習形式のスタイルで構成されている。通読するだけでも得るところは多いだろうが、できるなら例題を自分で英訳して、解説を読みながら自己添削してみたい。英語のライティングを実体験することで、さらに大きな効果が期待できるはずだ。(成重 寿) 内容紹介 ビギナーに贈る英語論文攻略20のポイント。誤解を生む言葉遣い、結論部を曖昧にする表現など、論文の質を落とす「誤用」をどう防ぐか? 科学技術英語のエキスパートが、要点を絞って伝授するコツとヒント。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。(ブルーバックス・2002年3月刊)※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。 商品の説明をすべて表示する
理系のための英語論文執筆ガイド―ネイティブとの発想のズレはどこか? (ブルーバックス)の詳細
本のタイトル : 理系のための英語論文執筆ガイド―ネイティブとの発想のズレはどこか? (ブルーバックス)
作者 : 原田 豊太郎
ISBN-10 : 4062573644
発売日 : 2002/3/20
カテゴリ : 本
ファイルサイズ : 18.36 (現在のサーバー速度は28.68 Mbpsです
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「このように見てくると、日本語は、『直接見たり聞いたりすることによって得た事実』と、『思考の結果得た考え』を区別していると言えよう。他方、ネイティブは両者を同じように表現する」。英語論文を執筆する際に日本人が日本語の感覚を引きずって書くために誤解を生みやすくなる表現のポイントを20個選んで解説している。英語で論文を書くための書式などを扱っているのではなく、あくまでも文法や語法を中心とした英語表現についての本である。中古商品としてお安く購入。名詞の種類、冠詞、単数と複数、能動態と受動態、使い方を間違いやすい動詞、関係代名詞、比較表現、といったことを章別に分けて取り上げている。例文は全て科学技術関連のもので、通常の英語の教材には出てこないものが多い。「立方晶結晶の弾性異方性は、ツェナー比で表すことが多い」「クラスター表面の上の層は、洗浄表面の上の層と同じように一様に成長する」「反応Iは、P-N=P結合に隣り合う結合の加水分解を伴っている」「この相関関係が偶然による確率は、わずか3%しかない」といった具合である。また、数学表現は特に科学技術論文向けらしさを感じるところだ。「電流が流れていない各領域では、スカラーポテンシャルはラプラス方程式を満足し、球面調和関数の級数に展開できる」というような問題は、考えるのを諦めてさっさと答えを見た(笑)。自然な英語という観点だけでなく、科学技術論文として信頼性を損ないかねないものについての注意を喚起している箇所もある。例えば、「〜と思われる」といった表現は避けた方がよいとしているし、関係代名詞は限定する働きが強く誤解が生じにくいthatを使うことを勧めている。受動態も、実験の説明以外はあまり使わないように心がけた方がよさそうだ。
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