昭和維新試論 (講談社学術文庫)本無料ダウンロード

昭和維新試論 (講談社学術文庫)

によって 橋川 文三


4.8 5つ星のうち(5人の読者)

昭和維新試論 (講談社学術文庫)本無料ダウンロード - 内容紹介 日本人は、はじめて差別に憤り、はじめて平等を求めた。悲哀にみちた「昭和維新者」の肖像を描く著者、最後の書。日本人は、はじめて差別に憤り平等を希求した。本書は、忌まわしい日本ファシズムへとつながった昭和維新思想の起源を、明治の国家主義が帝国主義へと転じた時代の不安と疎外感に見出す。いまや忘れられた渥美勝をはじめとして、高山樗牛、石川啄木、北一輝らの系譜をたどり、悲哀にみちた「維新者」の肖像を描いた、著者最後の書。(解説・鶴見俊輔)朝日の遺書全体を貫いているものをもっとも簡明にいうならば、何故に本来平等に幸福を享有すべき人間(もしくは日本人)の間に、歴然たる差別があるのかというナイーヴな思想である。そして、こうした思想は、あえていうならば、明治期の人間にはほとんど理解しえないような新しい観念だったはずだというのが私の考えである。(……)私はもっとも広い意味での「昭和維新」というのは、そうした人間的幸福の探求上にあらわれた思想上の一変種であったというように考える。――※本書の原本は、1984年に朝日新聞社より刊行されました。文庫化にあたっては1993年に刊行された朝日選書版を底本とし、2007年に筑摩書房より刊行された、ちくま学芸文庫版を参照しました。 内容(「BOOK」データベースより) 日本人は、はじめて差別に憤り平等を希求した。本書は、忌まわしい日本ファシズムへとつながった昭和維新思想の起源を、明治の国家主義が帝国主義へと転じた時代の不安と疎外感に見出す。いまや忘れられた渥美勝をはじめとして、高山樗牛、石川啄木、北一輝らの系譜をたどり、悲哀にみちた「維新者」の肖像を描いた、著者最後の書。 著者について 橋川 文三1922~1983年。長崎県対馬(上県郡、現対馬市)生まれ。1945年、東京大学法学部卒業。編集者として活躍しながら1957年に『同時代』誌で「日本浪曼派批判序説」の連載を開始。1958年より明治大学政経学部講師として、後に教授として近代日本政治思想史を講じる。○主著:『日本浪曼派批判序説』未来社、1960年、増補版1965年/講談社文芸文庫、1998年。『歴史と体験』春秋社、1964年、増補版1968年。『現代知識人の条件』徳間書店、1967年/弓立社、1974年。『近代日本政治思想の諸相』未來社、1968年。『ナショナリズム―その神話と論理』紀伊国屋新書、1968年。『黄禍物語』筑摩書房、1976年/岩波現代文庫、2000年。『西郷隆盛紀行』朝日新聞社、1981年/朝日選書、1985年。『昭和ナショナリズムの諸相』名古屋大学出版会、1994年(筒井清忠編)。『柳田国男論集成』作品社、2002年(原本は講談社学術文庫『柳田国男』1977年。『橋川文三著作集』増補版全10巻、筑摩書房、2001年。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 橋川/文三 1922~1983年。長崎県対馬(上県郡、現対馬市)生まれ。1945年、東京大学法学部卒業。明治大学政経学部教授として近代日本政治思想史を講じる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

昭和維新試論 (講談社学術文庫)の詳細

本のタイトル : 昭和維新試論 (講談社学術文庫)
作者 : 橋川 文三
ISBN-10 : 4062921936
発売日 : 2013/9/11
カテゴリ : 本
ファイルサイズ : 22.63 (現在のサーバー速度は29.08 Mbpsです
以下は、昭和維新試論 (講談社学術文庫)に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
丸山眞男の超国家主義論に異を唱える橋川文三の著書。橋川は日本ファシズムへとつながった青年たちの昭和維新思想の起源を、明治の国家主義が帝国主義へと転じた時代の不安と疎外感に見出しました。同書で橋川が注目したのが、日清戦争から日露戦争の間の転換期に形成された「新しい精神」です。橋川は、この時代の日本の青年たちの心の問題を、不安と疎外感といった内面的な煩悶と捉えました。ある種の「自我の問題」がせり出してくると、超国家主義が生まれると橋川は言います。超国家主義的なイデオロギーが、世界各地で巻き起こっている現代社会にも通じる内容だと思います。

0コメント

  • 1000 / 1000