続 まんが パレスチナ問題 「アラブの春」と「イスラム国」 (講談社現代新書) mobiダウンロード

続 まんが パレスチナ問題 「アラブの春」と「イスラム国」 (講談社現代新書)

によって 山井 教雄


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続 まんが パレスチナ問題 「アラブの春」と「イスラム国」 (講談社現代新書) mobiダウンロード - 内容紹介 ユダヤの少年ニッシム、パレスチナの少年アリ、そして智恵のある「ねこ」を語り部に、パレスチナ問題を4000年前から現代まで、わかりやすく説明。中高生から大人までおすすめ。日本人にも関係のあるパレスチナと中東を巡る世界の大問題を理解するには、まずはこの一冊から。宗教、民族、資源、復讐の歴史などが複雑に絡み合い、世界の大問題の根幹ともいえる「パレスチナ問題」。前作『まんが パレスチナ問題』では、ユダヤの少年ニッシム、パレスチナの少年アリ、そして智恵のある「ねこ」を語り部に、パレスチナ問題を4000年の歴史を遡り、わかりやすく説明、中高生から大人まで、多くの人の支持を集めました。前作より10年、さらに混迷を深めるパレスチナ・中東問題を前作と同じ二人とねこが解説します。日本人にも関係のあるパレスチナと中東問題を理解するには、まずはこの一冊から。 内容(「BOOK」データベースより) 2005~15年ますます平和から遠ざかる中東…錯綜する現状を、ニッシムとアリとねこの「3人組」が解きほぐします。前作から10年。待望の続編!ますます混迷する今日の中東問題をわかりやすく解説。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 山井/教雄 1947年東京生まれ。東京外国語大学スペイン語科卒業。マッキャンエリクソン博報堂入社。テレビCFを企画・制作。77年同社退社後渡仏。映画、語学教材の教育ビデオを制作。またフランス国立東洋言語文化研究所で日本語科講師をつとめる。91年漫画集『ブーイング!』(朝日新聞社)で文春漫画賞受賞。2000年フランス・ルーアン市における国際政治漫画フェスティバルでグランプリ受賞。2003~06年、ダボス会議メンバー。06年から国連NGO・Cartooning for Peaceの活動に参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

続 まんが パレスチナ問題 「アラブの春」と「イスラム国」 (講談社現代新書)の詳細

本のタイトル : 続 まんが パレスチナ問題 「アラブの春」と「イスラム国」 (講談社現代新書)
作者 : 山井 教雄
ISBN-10 : 4062883317
発売日 : 2015/8/20
カテゴリ : 本
ファイルサイズ : 26.02 (現在のサーバー速度は27.96 Mbpsです
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目まぐるしい中近東、アラブ・イスラーム圏の現代史要点が分かりやすく纏められている。概略のため、細かい表現には、誤解が懸念される箇所もあるが、これはダイジェスト版の一長一短だ。結局、問題の根底は"身勝手な欲望に支配され、自分(たち)さえ良ければいい"という動物的価値観に起因しているといえる。本能的欲望をコントロールできなかったというアダムの「禁断の果実」話に始まり、モーゼ、イエス、ムハンマドといった預言者(指導者)が試みた人間精神の改革は、現代に至っても殆ど進んでいないと言える。歴史から学ぶ人間的解決法は、ただ、"言論(対話、議論)"による"より優れた思想は何かの追求と実践"という点に尽きるということだろう。力、武力、権力では、結局、歪みが出る。一部の利益を優先すれば、何世紀にも渡る憎しみの連鎖を作り出すリスクがある。独裁に対抗するといって勢力拡大するISは、結局、独裁である。IS自身は、自らを"正しい"との前提で"独裁ではない"というかもしれないが、そもそもISは教義の正当性を証明できていない。身勝手な内輪の論理を他者に押し付けているだけ。または、宗教の名の下に利権を独占しようとしているだけなのは、結果の現実が物語っている。宗派間対立は、内輪の理論を客観的普遍的証明なく押し付けあっているだけ。これはオリエントの一神教(または部族的イデオロギー)に内在する問題点だと思う。普遍的証明がない。だから権力と結びついて、力による支配に陥り安い。正当性を証明するのに拷問、無差別殺戮などがどうして必要なのか。だからこそ、そもそもクルアーンは過酷な環境下ですら異教徒への寛容を説いているし、ムハンマドは利害関係者の調停者として凱旋した。クルアーンやムハンマドに照らして、ISの正当性は虚しい。また著者が纏めるように、各国、営利組織の利害克服が欠かせない。人間としての解決法は、武力や排他性に依らず、言論による優れた思想の追求、実践ということなんだと思う。著者が懸念するとおり、ヘイトスピーチが浅薄であるという評価は、歴史に学べば明らかでもある。

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